出会いのエッセンス

よくあるのは「私のことほんとに愛してる?」という質問に、男は「そんなこと言葉に出さなくてもわかるじゃないか」と。
でも、「言葉に出してもらわなきゃわからない」というのが女なんです。 もう、たとえ演技でもね、その場しのぎのやさしさでもいいんです。
女にとっては、単純にやきしくされることが気持ちいい。 やさしくされること、チヤホヤされること、甘い言葉をささやかれることは、その場の快楽なんです。
男は「僕たちはつきあっているんだから、それでいいじゃないか」と女に言うけれど、つきあっている限りは全力でチヤホヤしてほしい。 側にいるんだからもっと目に見える形で、やさしさを示してほしいんです。
そういえば、男性の編集者が「女ってどうして『どこかに連れてって』と言うんでしょうね」と言っていました。 つきあいが長くなると、男は彼女をどこにも連れていかなくなる。
そして、女はそんな彼にどこかに連れていってと催促する。 男はもう関係が安定しているんだから、いまさら夜景の見えるレストランに出かけなくてもいいだろうと考えている。
ところが、女は関係が安定しているからこそ、面白いところに出かけたらもっと楽しいはずだと思っている。 で、「つきあっているんだから、それでいいじゃないか」という男と、「もっと楽しいことを探しましょう」という女の対立になるんですね。
そして、どこかに連れていけばいったで、そこでまた愛の言葉を要求されるんです。 男は意を決して「よしわかった、じゃあ連れていこう」と連れていったところで、満足している。
なのに、「どうして、せっかく来たのにつまらなそうな顔をしているの」という文句が女性から出てきたりする。 だいたい、人間は男も女も飽きっぽい動物なんです。

人は何にでも馴れる習性があるから、どんな非日常でもどんどん日常になっていく。 愛情だって近くにいることによって、あっという間に見えなくなっていく。
だったら、おたがいに他の魅力を発見していくしかないんですね。 なのに、女性からは「私に飽きたんでしょう」という言葉が出てくる。
最初はやさしくされたことに感激しても、すぐに当たり前になってしまう。 男にとっては、やさしさが減ったのと飽きたのはイコールではないんですけれどね。

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